与えられるだけじゃなく
「画面の一歩外を想像するのがとても巧い」と言われていたひとがいた
新宿駅の画像を題材にした俳句が
君がおいてったマスクの丸みかな、みたいな俳句だった
つまりは、喫茶店に入っていて、席を立つ時に彼女が外していったマスクに彼女の丸みが残っている、という句だそうだ
うろおぼえで何がそんなに良かったのかはわからないが、わたしの心にのこったのは、「画面の一歩外を想像する」というとこだった
与えられたモチーフの一歩外で、もしかしたらこういうドラマがあるかもしれない!と想像するのは、とても尊いことじゃないか、とおもったのだ
そういう想像力は、とても人生を豊かに楽しいものにするとおもうからだ
与えられるもののみを楽しむのではなく、その一歩外の可能性を楽しんでいきたいとおもった。